ちゅうごくかいきしょうせつしゅう 07 はくえんでん・そのた(とう) |
中国怪奇小説集 07 白猿伝・其他(唐) |
冒頭文
第五の男は語る。 「唯今は『酉陽雑爼』と『宣室志』のお話がありました。そこで、わたくしには其の拾遺(しゅうい)といったような意味で、唐代の怪談総まくりのようなものを話せという御注文ですが、これはなかなか大変でございます。とても短い時間に出来ることではありません。勿論、著名の物を少々ばかり紹介いたすに過ぎないと御承知ください。就きましては、まず『白猿伝』を申し上げます。この作者の名は伝わって居
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 中国怪奇小説集
- 光文社文庫、光文社
- 1994(平成6)年4月20日