ちゅうごくかいきしょうせつしゅう 06 せんしつし(とう) |
中国怪奇小説集 06 宣室志(唐) |
冒頭文
第四の男は語る。 「わたくしは『宣室志』のお話をいたします。この作者は唐(とう)の張読(ちょうどく)であります。張は字(あざな)を聖朋(せいほう)といい、年十九にして進士(しんし)に登第(とうだい)したという俊才で、官は尚書左丞(しょうしょさじょう)にまで登りました。祖父の張薦(ちょうせん)も有名の人物で、張薦はかの『遊仙窟(ゆうせんくつ)』や『朝野僉載(ちょうやせんさい)』を書いた張文成(
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 中国怪奇小説集
- 光文社文庫、光文社
- 1994(平成6)年4月20日