ちゅうごくかいきしょうせつしゅう 03 そうじんき(りくちょう) |
中国怪奇小説集 03 捜神記(六朝) |
冒頭文
主人の「開会の辞」が終った後、第一の男は語る。 「唯今御主人から御説明がありました通り、今晩のお話は六朝(りくちょう)時代から始める筈で、わたくしがその前講(ぜんこう)を受持つことになりました。なんといっても、この時代の作で最も有名なものは『捜神記』で、ほとんど後世(こうせい)の小説の祖をなしたと言ってもよろしいのです。 この原本の世に伝わるものは二十巻で、晋(しん)の干宝(かんぽう)
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 中国怪奇小説集
- 光文社文庫、光文社
- 1994(平成6)年4月20日