ネルソンでんにじょす
ネルソン伝に序す

冒頭文

天の命ありて英国始めて、青海原より立し時、其特職なればとて、守護(まもり)の神はたゝへて曰く、不烈巓(ブリテン)国よ波に覇たれ、不烈巓人は奴隷ならじ。 是れ英人の理想を謳ひしもの、而(しか)して提督ネルソンは最も善く此理想を代表せし人なり、彼はシヱクスピヤの如き宇宙的人物にあらず、彼にクロムウエルの如き深遠なる宗教的観念ありしを見ず、彼は忠実なる英国の子供にして彼の単一の目的は英国の利益と栄光とに

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 内村鑑三全集3 1894-1896
  • 岩波書店
  • 1982(昭和57)年12月20日