へびくい
蛇くひ

冒頭文

西(にし)は神通川(じんつうがは)の堤防(ていばう)を以(もつ)て劃(かぎり)とし、東(ひがし)は町盡(まちはづれ)の樹林(じゆりん)境(さかひ)を爲(な)し、南(みなみ)は海(うみ)に到(いた)りて盡(つ)き、北(きた)は立山(りふざん)の麓(ふもと)に終(をは)る。此間(このあひだ)十里(り)見通(みとほ)しの原野(げんや)にして、山水(さんすゐ)の佳景(かけい)いふべからず。其(その)川(か

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻四
  • 岩波書店
  • 1941(昭和16)年3月15日