あきのひとみ
秋の瞳

冒頭文

序 私は、友が無くては、耐へられぬのです。しかし、私には、ありません。この貧しい詩を、これを、読んでくださる方の胸へ捧げます。そして、私を、あなたの友にしてください。 息を 殺せ 息を ころせいきを ころせあかんぼが 空を みるああ 空を みる 白い枝 白い 枝ほそく 痛い 枝わたしのこころに白い えだ 哀しみの 火矢(ひや)はつあきの よるを つらぬくかなしみの 火矢こそするどくわづか

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 八木重吉全詩集1
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1988(昭和63)年8月30日