『はるとしゅら』
『春と修羅』

冒頭文

心象スケツチ      春と修羅         大正十一、二年 序 わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の ひとつの青い照明です (あらゆる透明な幽霊の複合体) 風景やみんなといつしよに せはしくせはしく明滅しながら いかにもたしかにともりつづける 因果交流電燈の ひとつの青い照明です (ひかりはたもち その電燈は失はれ) これらは二十二箇

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 宮沢賢治全集1
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1986(昭和61)年2月26日