藍色の蟇 森の宝庫の寝間(ねま)に 藍色の蟇は黄色い息をはいて 陰湿の暗い暖炉のなかにひとつの絵模様をかく。 太陽の隠し子のやうにひよわの少年は 美しい葡萄のやうな眼をもつて、 行くよ、行くよ、いさましげに、 空想の猟人(かりうど)はやはらかいカンガルウの編靴(あみぐつ)に。 陶器の鴉 陶器製のあをい鴉(からす)、 なめらかな母韻をつつんでおそひくるあをがらす、 うまれたま